第15回CMSインサイド 「No.1 EC構築オープンソース EC-CUBE の全てを語る120分」
~開発責任者だから知っているあんなことやこんなこと~
http://atnd.org/events/43303
日本でシェアNo.1の国産ショッピングカートシステム「EC-CUBE」について、開発責任者の梶原直樹さんが説明してくれました。
今回参加した「CMSインサイド」は「OSSコンソーシアム CMSビジネス部会」が運営する、CMSの機能を徹底比較する無料セミナーです。
WEB制作者/担当者の方がCMSの選定をする際の参考資料としていただく事を目的としています。
なので、知っているCMSのセミナーよりも、知らないCMSこそ参加して欲しい、との事。
会場には参加者が20人弱程度おり、EC-CUBEに触った事がある人は1/3程度で、開発者というよりもEC-CUBEの概要について詳しく知りたいという人が多かったみたいです。
セミナーの内容
//序章
- EC-CUBEの名前の由来は特に無し。候補をいくつか上げて響きが良いものを採用したらしい。
- 2006年9月にリリースされてから現在では、2万店舗以上のECストアに利用されている。また人材派遣やイベント管理会社なとEC以外のサイトでも利用されている。
- 「帝国ホテル」や「わかさ生活」など、わりと有名所でも利用されている。
- カート機能、商品管理、受注管理、顧客管理など、基本的なECサイト機能はデフォルトで備えている
- フロント画面(お客さんが見る画面)は、管理画面からブロックをD&Dするだけで簡単に変更できる。Smartyテンプレートを修正すれば、より細かいカスタマイズも可能。
3カラムから2カラムへの変更なども簡単。PC/ガラケー/スマホの3種類別に修正する。レスポンシブWebデザインは、プラグインを利用すれば使える。
//EC-CUBEが、一番利用されている理由
ECサイトの種類には、以下の三種類がある。
- モール=楽天やアマゾンのような多くの店、多くの商品が一度に見れるが、価格競争になりがち。
- ASP(Application Service Provider) = Store.jp、DeNA Storeなど0円から始められて手軽だが集客力がない
- OSS(Open Source Software) = EC-CUBEなど。デザイン・カスタマイズ・拡張性が高い(安価に独自性が打ち出せる)
また、EC-CUBEは特別な事は特にやらずに、だれでも簡単にネットを使って売買ができる事を目指し続けた結果、みんなに受け入れられた。と言っていました。
//EC-CUBE構築時の注意点
1,DEインスタンスは必ずutf-8で!
2,決済の審査に一ヶ月位かかるので、一番最初にとりかかる
//プラグインについて
去年からEC-CUBEでもプラグインが使えるようになったので、無料・有料あわせて300種類以上が登録されている。
高価なプラグインも結構売れている。商品のオプション(PC購入時のマウスやキーボード、HDD増設など)機能追加(3万5千円)や、ヤマト向けCSV出力など発送を楽にするプラグインは高くても売れている。
掲載料として2割が株式会社ロックオンに入ってくるので、ぜひ作成してください。と言ってました。
//インテグレート・パートナー(EC-CUBEのHPに掲載されているオススメ会社)になるには?
インテグレート・パートナーになるには、どうしたら良い?という質問に対しては、素直に
EC-CUBEを色々と触ってバグ出ししたり、必要そうな機能をプラグインで追加して、貢献してくれればポイントが向上してなれるよ~とHPと変わりない感じの対応でした。
(以前は、付き合いのある会社がゴールド・プラチナのままだったりして、公平性を期すためにポイント制にしたらしい)
現在、ソース管理にSubversion+Tracを使っているが、Gitに変更しないとな~とは思っている(具体的な予定は無し)
EC-CUBEのカスタマイズやソース解析の総合サイトみたいな物はない!開発コミュニティ( http://xoops.ec-cube.net/ )が一番充実している。
//今後の展開
2013/1/31に多言語版をリリース。日本では一番になったので世界を視野に入れている。
いきなり外国人に使ってもらうというよりかは、日本の商品を海外の人々に買ってもらう事から始める予定。
//懇親会
セミナー後の懇親会は近くの中華屋。講師の梶原直樹さんは新幹線の時間があるので一時間もいなかったですが、開発者同士楽しく飲めました。
その席で「PhpStorm」というPHP専用のIDEが良いよ~と教えてもらったので、これから使ってみようかと思います。