ミュシャ展@六本木に行ってきた。映画館のスクリーンみたいなキャンパス画が20枚もあって大迫力だったよ!

ミュシャ展@六本木に行ってきた。映画館のスクリーンみたいなキャンパス画が20枚もあって大迫力だったよ!

そろそろ展示も終わっちゃうし、平日に半休とって行くかな~と思ってtwitterで調べてみたら、平日の昼間に100分待ちだと~!?

みんな、終了間際で焦って駆け込んでいるのね(自分もだけど)
木曜日は、雨降っているから空いているはず!と調べてみても同じ、ぐぬぬ…。

もう諦めて国立新美術館@六本木まで行ってみたら、雨が降ったり止んだりしたせいか60分待ちまで落ち着いてた。
直射日光や雨のツラい屋外行列には並ばずにすんで、屋内から並んでいたら雨が降ってきた、ラッキーだったね!

ミュシャ展の60分待ち行列に並ぶ。チケット売り場も並んでたのでオンラインチケットを行列中にスマホで購入。クレカなのにパスワードとか聞かれて冷や汗だったけど、別のクレカで無事購入完了!

カンダタの蜘蛛の糸のような、会場入口の二階へのエレベーターにのって入場!

入口あった会場マップ。基本的に撮影禁止(1ブロックだけ撮影可。動画撮影・フラッシュは禁止)

入口から入って度肝を抜かされる大きさのスラヴ叙事詩!壮大な歴史スペクタクル!

というか、そもそもスラブって何?と思って、wikipediaで見てみたら、東はロシア~西はチェコ・スロバキア(お隣はドイツ)の東欧~中欧までの言語的区別をスラブというらしい(インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派)
スラブ語・スラブ人は大枠の言語グループなのか…。アジア人とかヨーロッパ人みたいなもん?

スラヴ叙事詩ってのは、スラヴ民族の伝承・神話および歴史を、ミュシャが20枚の絵にまとめて描いたものらしい(スラヴ叙事詩という本や文章がある訳ではない)
撮影禁止だったので、wikipediaを参照。

100メートル離れていても何の絵かわかるくらいデカイ!デカすぎて10メートルくらい離れないと全体が見えない程の壁画のような巨大さ。絵が視界いっぱいになって、何処を見ていいのか分からん感じ。
人混みとも相まって遠近感か狂ってきて、VR酔いのような感覚になる(^_^;)

全体を見るには、むしろ画集の方が見やすい。下の方は人で見えない。上の部分は空で下に人が多いからなぁ。
なんで、こんなに大きくしたんだろ?と思ってネットで調べてみたら、実際の大きさと同じにするためだったらしい。
見ている人が、絵の中の人にリアリティを感じるための工夫か…。
あと、絵の上部は人物の頭の部分が見切れているけど、元はもっと大きくてカットしたの?

撮影可能エリアでは、みんなスマホやデジカメで必至になって取りまくっている!

男は筋骨隆々で筋張った体格、女性はふっくらと肉感的な肉体美な人々が描かれてた。

全体的に教会の宗教画っぽい。娯楽性の高いアールヌーボーとは、全然イメージが違った。
受けるイメージは戦いと死、そして祈りかな?

大きい絵なのに、筆致の細密さというか描き込み・情報量がスゴくて、ここまで来ると確かに「見る・鑑賞する」を通り越して「読む(Read)」と表現したくなるのも頷ける(望遠鏡やオペラグラスを使っている人もいた)

グッと細かく描いてある所もあれば、ぼんやりと描かれている部分もあって、写真とも違う人間の目を通して描かれた感じが良い。
あちこちの絵画で、鑑賞者にメンチ切っている奴がいて「きさま!見ているなッ!」って感じでドキッとする(^_^;)
こいつは、若き日のミュシャがモデルらしいけど、イケメンやな~。

スラヴ叙事詩は、ロードス島伝説・ファリスの聖女とか十二国記を描いていた山田章博の絵とスゴく似ているな~と思って、twitter検索したら同じような意見の人もいたけど、本人曰く影響は受けてないそうだ(間に誰か入っているとか?)

あとフス戦争の登場人物(プロテスタントより先にキリスト教会の腐敗を指摘して火あぶりになったヤン・フス師、片目の軍師ヤン・ジシュカなど)が戦争乙女を全巻読んでいたおかげで、結構分かった。ヨーロッパのどこかだろ、くらいの気持ちで読んでたからな~。

作者さんもブログに書いてあるね。
http://blog.livedoor.jp/koichi0024/archives/55652233.html

あとは、日本人がイメージするアールヌーボーなミシャが続く。
暖炉の上に飾る大きな鏡の枠とか、変わり種もあった。
出口近くに最初に戻るためのゲートがあるけど、仕切りがあって、係の人に言って開けてもらわないといけない…。

1~2時間もあれば全部みれると思う(自分は1時間半で退場した)
ウワサ程は混んでなかった。床が普通に見える。2/3くらいは女性。昼過ぎより閉館間際の方が混んでた。
わりと絵を見るより説明文を熱心に読んでる人が多かった。気持ちは分かるけど

お土産物コーナーもメチャクチャ混んでいて、レジ会計の行列が1時間待ちだった(^_^;)

もう人混みはコリゴリだ!という訳で、出口近くにあったカフェに入る。

ミュシャ展セットがあったので、それを頼む。

ここって、映画「君の名は」でバイト先の先輩とデートしていた所なんですね。

席も同じ所かな?

コーヒーとデザートで税込1512円もする、高い!
基本的には、ハイソ―なジイさんバアさんが1時間ぐらいくっちゃべっている席料込なんだろうね…。
隣に座った初老の職人みたいな人は、自分がいる場所ではないと悟ったのか、コーヒー1杯飲んで5分位で出ていった。

お冷を飲み干してもお代わりを薦めてくるわけでもなく(ラストオーダーは?と聞きには来たが)、味も特筆するようなものはないな。
見た目はオシャレだけど、食べ終わった後が汚い感じなるので、あんまりデート向きでもない?

せっかくなので、国立新美術館の中をうろつく。ミュシャ展以外もやっているけど閑古鳥が鳴いていた。
3階のレストランも同じような構造(美術館は6時で閉館だけど、レストランだけ9時までやっているらしい)

一階に何気に展示されていたチェコの人形劇も良かった。

見に行った感想としては、確かに一見の価値はあり!
さすがにスゴい迫力だった。これはとりあえず観ておけという気持ちも分かる。

6/4 朝9時の日曜美術館で「ミュシャ 未来を見つめる超大作」の再放送がやるからチェックだ!
http://www4.nhk.or.jp/nichibi/