フランクル(アウシュビッツ収容所に入れられて運良く生き延びた心理学者)の「夜と霧」を読んでみた。
以前に100分de名著で取り上げられていたので、読もう読もうと思っていたら6年も経っていた…。
一人称で、起こった出来事が時系列に書いてあるので、非常に読みやすかった。
大体、予想通りの内容で、肉体的精神的にギリギリに追い詰められた状況だと
「未来への希望がないと、捨て鉢になってしまう」
ただし
「希望が絶望に変わる瞬間ほど、死にやすい」
クリスマスには自由になれるに違いない!と希望を持って耐え忍んでいたら、何も起こらなかったので、死亡者が急増したらしい…。
一番印象に残ったのは「極道めし」みたいな食べ物談義を「胃袋オナニー」と名付けてた所かな(苦笑)
あとは、妻の幻影を非常にリアルに感じたり、自然の美しさ・やさしい看守もいた事・どん底でも他人に優しくする人がいる事なんかに感動した所とかが印象に残った。