上野の森美術館「世界を変えた書物」展に行ってきた。古い本も良かったけど知の連鎖を可視化しているのが良かった!
開館時間の10時すぎ行ったけど、普通に行列だった。5分くらいで入館できた。
稀覯本(きこうぼん)って読みづらい…。原文のrare bookのシンプルさとは大違いだ。
ランプに照らされた怪しげな空間。上面がそそりだしているのが非日常感あるね!
もっとも取りやすさを考えれば、こちらの方が合理的か?
稀覯本(きこうぼん)のレプリカもあった。ユークリッド幾何学の原論とかデカイ!
パラパラと見てみたけど、現代の本ってわかりやすく書いてあるわ~と強く感じた。
これが多分一番新しい月面着陸したアームストロング船長とNASAの交信記録
ファンタジー好きには有名なプリニウスの博物誌。
古代ローマに書かれて、当時信じられていたモンスター(動植物)について色々と記述されている。
対数(log)と小数点を考え出したネイピア
「対数は天文学者の寿命を倍に延ばした」というくらい画期的な表記法&計算法
ある意味、いちばん有名なニュートンのプリンキピア(万有引力の法則を説明した本)
欧米の知は、古代ギリシャのアリストテレスからスタート!
アルキメデスの後継者が全く無いのに2000年以上語り継がれているのがスゴいな…。
エウクレイデスの原論(ユークリッド幾何学)は、古代ギリシャから20世紀初頭まで現役で使われ続けた「数学の聖書」みたいな感じなので派生がスゴい
ゴールはアインシュタインの相対性理論で締めくくられていた。
この系統図はスゴい良かったので、また見てみたい!
ネットとかで公開していないかな?
ほとんどモノクロだったけど、珍しく色がついている本。
錬金術から化学への変化の過程(蒸留&抽出)が描かれている。
エ・レ・メタリカ(それまでは長年の経験と勘で行われていた鉱山学・金属学について体系的にまとめた本)
13世紀のハローワークに、えらい詳しく書いてあった。
ボイルの法則(気体は圧力が高まると体積が小さくなる)について
レプリカ本があったのでペラペラと読んでみたけど、英語なので多少は読めた。
イラストだと分かりづらいけど、真空の半球を馬力で引き離して大気圧のスゴさを公開実験で検証したオットー
本の背表紙は、鏡に反射して見れる。
分厚い本もあれば、同人誌のように薄い本など色々とあった。
ダンボールで作られた簡素な作りだけど知のピラミッドと思うと、なかなかに感慨深い
無料とは思えないほど充実の展示だった。有料でもいいから、もっとこういう展示をやってほしい!