終戦直後のノルウェーで、地域社会・国家ぐるみで迫害されるドイツ人ハーフの養子を育てるゲーム「マイ・チャイルド・レーベンスボルン」をプレイしてみた。
iOS/Androidのどちらでもプレイできる。360円
タイトルの「レーベンスボルン」は、ユダヤ人大虐殺のアウシュビッツ収容所とは反対に、金髪碧眼のアリーア人を増やそう!というナチスドイツの施設の名前。
ドイツ本国以外にも、美人が多い北欧にも作られた。
ノルウェーで酷かったのは戦後になって「ドイツ人は頭オカシイ!ドイツ人と子供を作ったノルウェー女も、その子供も同じだ!」というのが政府主導の元、国策として公式に迫害していた。
はだしのゲンの非国民みたいな感じ?
プレイヤー(主人公)はノルウェー人の大人(男か女かは不明)となって、ドイツ人ハーフの養子を幸せにするのが目的。
レーベンスボルンの子供を養子した事で職を失い、ゲームスタート時点では無職。
ゲームスタート時に、男の子か女の子かを選択。
ネットを見る限り、女の子ばかりだったので、男の子を選択。
工場の仕事を見つけて、残業をして帰ると子供が暗い家で一人で待っている。
配偶者とか他の家族とかは居ない…。都会のシングルマザーかよ!
章クリア毎に、自分の選択肢が他のプレイヤーと、どの程度同じかが表示されるのは斬新だった。
7歳になって、学校に行き始めると、自分の出自が気になり始める。
ドイツ人は悪!という思想になっているので、手厳しい。
日本語訳がなかなかに怪しく、文字が途中で切れている。
戦後になっても、まだまだ配給制なのね。
食料品が値上がりして生活が苦しくなるのかな?と思ったけど、そんな事もなく序盤以外は金に困らなかった。
歳のせいか、前評判ほどしんどいとは思わなかった。普通に日本の学校でも起きそうなイジメ。
ただ、学校だけじゃなくて、地域社会・国家ぐるみで迫害されているのは辛い…。
ゲームをクリアすると、実は貴方も迫害されていませんでしたか?連絡先はこちら!みたいな画面になる
なかなか悩ましい選択肢が多く、子供だけど無知でいられる状態でもないので、基本的には真実を伝える方針の方が良い。
けれど、7歳児の限界もあって「こんなの絶対おかしいよ」「わけがわからないよ」と返されると、なかなかに言葉に詰まる。