「ライト、ついてますか―問題発見の人間学」という本を読んでみた感想
秋葉原の有隣堂で、プログラミング関係の本に混じって、何故か平積みされていた。内容を読んでみて納得!いい仕事をしているな~。
30年近く前の本なので、買わずに図書館で借りて読んでみた。
この本に書いてある事を一言でまとめると「問題解決に取り掛かる前に、本当の問題(原因)とは何か?を考える事が重要だよ」
「戦い」において、戦略と戦術は分けて考えるべきというのと同じ概念ですね。
戦略(strategy) = 戦争すべきか止めるべきか。戦争するなら誰と戦って、誰を味方にするのか?みたいな、そもそもどうするべきなのか論
戦術(tactics) = 実際に戦う上で、どう戦うのが一番良いのか?という話
日本人は戦術(目に見える細かい所を工夫)は得意だけど、大局的(政治的)な戦略は苦手と言われています。
「戦術の失敗は戦略で補うことが可能だが、戦略の失敗は戦術で補うことはできない」と言われるように、そもそもどの問題にリソースを割り振るべきか?という視点は非常に大切。
扱っているテーマは、いわゆる「メタ問題」って奴です。非常に面白かった。レビューにある通り、訳は古いけど充分通じる。
「問題をスルーする、見なかった事にするのは古典的だけど、なかなか有効だよ」という感じでスタートし、色々な事例をストーリー仕立てにして説明しています。
「なぜ?どうして?それって、そもそもどういう事なの?」みたいに考えるのが好きな人には、非常にオススメの本です。
第1部 何が問題か?
第2部 問題は何のか?
第3部 問題は本当のところ何か?
第4部 それは誰の問題か?
第5部 それはどこからきたか?
第6部 われわれはそれをほんとうに解きたいのか?