IoT/M2M展@東京ビッグサイトに行ってきました!
5月13,14,15日にビッグサイトで行われるJapan IT Week 春 2015(毎年、春と秋にビッグサイトで行われるIT系の展示会)です。
http://www.japan-it.jp/
ソフトウェア開発環境展
ビッグデータ活用展 春
組込みシステム開発技術展 (ESEC)
データストレージEXPO
情報セキュリティEXPO 春
WEB&モバイルマーケティングEXPO 春
データセンター構築運用展 春
クラウドコンピューティングEXPO 春
スマートフォン&モバイルEXPO 春
IoT/M2M展
通販ソリューション展
ITプロダクツ展
と、たくさん同時開催している。
セミナーは完全予約制。小さい缶ジュース交換券がついていた。
Internet of Things: It is here, now. ~IoTによる現在進行形の変革と次のステップ~
あらゆるもの・人・プロセス・データがつながる Internet of Everything(IoE)~IoEを活用し、新しいビジネスモデルを創出~
前半は、英語の同時通訳なので無線イヤホンが全員に配られていた。導入は生産性の向上について。
蒸気機関によって約100年間上がり続けた。コンピュータは15~20年程度は上昇しつづけたが頭打ち。2020年にはIoTにより500億台の端末がインターネットに接続されると予想。メトカーフの法則(ネットワークの価値は接続数の二乗に比例する)により、生産性は飛躍的に向上する!との事。
後半は、日本人スピーカーだったので聞きやすかった。新しい概念としてはIoT(Internet Of Things=物のインターネット化)ならぬIoE(Internet Of Everythings=全てをインターネット化)という概念を押し出していた。
全ての情報をデジタル化してインターネット上に流すというのは攻殻機動隊みたいな話だな…。とおもいつつ聞いていると、フォグ・コンピューティングなる新キーワードが!
500億台も同時にクラウドにアクセスされると、ネットワーク的にもサーバ処理的にもキツイので、デバイスとクラウドの中間にある存在(fog=霧)という中間的なコンピュータが必要になるとの事。
ココらへんは、CISCO独自の概念なのかな?
また、複数IoEによる膨大なセンサー情報(30分で1TBとか)をリアルタイム処理(飛行機・船・自動車の自動運転)など、求められるハードルは年々高くなっているらしい。
できる事が増えたら、やらなきゃいけない事が増えていくって事だけど、それが幸せにつながるかどうかってのは、微妙な所やね。
適当に会場内を回っていたら、すぐに次のセミナー開始時間へ。会場の場所が分かりづらい!(左下の紫のエリア)
IoT/M2Mの最新技術動向について
わりと最初のセミナーと似たり寄ったり。それよりも会場内にwifiが無いって所がな~。やっぱり技術者向けイベントじゃないって感じ。
会場内は撮影禁止だけど、個別に交渉して写真を取らせてもらった。
これはサイコロの動画を取って、サイコロの目を判定する機械。
本来はサイコロではなく、大量にある本の背表紙からタイトルを抽出するためのものらしい。
IoTというと、Arduino, RaspberryPi, Intel Edisonあたりばかりかと思っていたけど、実際の展示では独自ボードが大量に展示されていて、Maker Faire Tokyoなんかとは、かなり雰囲気が違う。
動きがあるデモは、殆どなかった。
これは、ピンポン玉が浮かんだ瞬間をセンサーで察知して、モータを回して跳ね上げるデモ。
イベントだけあって色々な粗品を配っているけど、アンケートを書いただけで真空断熱タンブラをくれるIntelはさすがに太っ腹!
個人的に一番気になったのは、HTTPに代わるMQTT(Message Queue Telemetry Transport)というIoT向けの軽量な通信プロトコル!
http://ja.wikipedia.org/wiki/MQ_Telemetry_Transport
特徴としては、
1,ヘッダ部分が最低2バイト(16ビット)と、かなり軽量
2,サーバ・クライアントではなく、n対nに対応すべく中間サーバとなる「ブローカー」が必要!
3,通信が途切れる事前提で、「ブローカー」がメールサーバのような振る舞いをする。
そのため、配信側・送信側ともに好きな時に配信&受信が出来る。自分のIPも固定する必要なし
真面目にIoTをやろうとすると、結局は電源・ネット回線を、いかに確保するか?という点に収束するな…。
コンセント様とルータ様の有り難みがよく分かる(^_^;)