cybozu.comカンファレンス2015で、池上彰のトークセッションを聞いてきた
流石にテレビに出演しているだけあって、話が面白かったです。
プレゼン用の資料とかはなくて、落語の噺家のように延々と喋るスタイル。
「変わるゆく世界と日本。これから必要な覚悟」というタイトルだったけど
話の内容的には「メディア(情報伝達の手段)が歴史に与えた影響」みたいな感じだった。
現在のヨーロッパの難民問題は、難民申請で上手く行った人が母国の人に、ドイツは良い所だよ～。住む所・生活費・仕事の斡旋もしてくれるとスマホで伝えているかららしい。
その情報を受け取った人々もスマホを頼りに、北を目指す(ボランティアの人が電源ステーションを用意したり、プリペイドSIMなんかで上手くやっているらしい)
こういった事例は今までにも色々とあった、と
活版印刷→ルソーの思想や聖書→宗教改革(プロテスタントの発生)
ラジオ→ルーズベルトのラジオ演説(第二次大戦中に士気高揚のためホワイトハウスで放送)
テレビ→白黒画像に最も映える化粧・服装をしたジョン・F・ケネディの勝利！(ニクソン陣営は、それに気づかず敗北。ラジオでは圧勝していた)
衛星放送→ベルリンの壁崩壊(言い間違えが放送され、なし崩し的に？市民が集まって壊した)
インターネット→アラブの春(役人の不正や賄賂に嫌気が刺した青年が焼身自殺 → FB/Twitter → 衛星放送で拡散)
スマホ→冒頭のヨーロッパ難民問題。日本も来年以降、受け入れについてのどうするか？というのを世界的に求められるでしょう！という事で、タイトルにつながった。
こうやってみてみるとプレゼンは、わりと落語に似ているな。